2017.4.11.(火)
ミレーネさんが書いた作品の軸装が出来てきて、渡しました。
ミレーネさんは、ホンジャラスという国から日本に嫁いできてはや10何年。
私の教室で「書道」を勉強して約丸3年になります。
ミレーネさんのお友達に、アルゼンチンに住む両親が日本人の娘さんがいるそうなんです。
そのお友達が、日本に滞在し、アルゼンチンに帰国する日が近づいてきました。
「彼女にお土産を渡したいけど、何がいいかしら?」と聞かれましたので、私は「ミレーネさんの書いた書の作品を軸装して渡したら?」と、アドバイスしました。
ミレーネさんは、「私に書ける?」と言って、目がキラキラしてきました。
そこであまり大きいと、書くのも大変だし、持って帰るのも大変だから、「半紙半分サイズで、漢字と仮名の作品を書きましょうか?」と提案しました。
ミレーネさんも一生懸命取り組みました。
軸装の色も話し合いました。
出来てきた軸装作品を見て、「わあ~、これとっても素敵ね! これ私が書いたのよねー! 嬉しい!」と、大喜びでした。
お友達の所に郵送して、週末飛び立つ日の朝に届いたそうです。
お友達が「これミレーネさんが書いたの?とっても嬉しいわ!ありがとう、大切にして壁に掛けて見ます」と、とても喜んだそうです。
彼女たちの会話は多分「スペイン語でしょう」
そうです、ミレーネさんが書いた世界に一つだけの(友情)書作品です。
ミレーネさんの夢は。「書道のライセンスを取り、ホンジャラスで校長先生をしているお母さんの経営する学校で書道の指導をしたい」のだそうです。
2年前、「新年試筆会」にミレーネさんも参加しました。半切作品を書いて持っていき、批評を受けたのですが、「この作品は、上手な人には書けない素敵な感覚があります」と、いうものでした。ミレーネさんとその先生にお礼を伝えたくてお話に行くと「髙橋さんは、この人をきちんとものにしてあげなさい」と、おっしゃいました。私は、気が引き締まりました。