2009,7,8. (水)13:00?15:30 東京都美術館・講堂
毎日書道展・毎日賞 解説(篆刻・漢字1類・漢字2類・前衛書・刻字)
{漢字2類} (室井 玄聳 先生)
34点の受賞。
うねり、余白、呼吸、印の場所で表情も違ってくる。
ねっとり、歯切れの良さ、金文絵画的。
乱れがない、透明感、流れている。
縦横微塵に、怒涛の如く。線の妙技。
気脈、一文字の中の線の多彩さ。
エネルギー、マグマが動いている。
文字が全部働いている。大胆な動き、激しさ。
呼吸の激しさ、緊張感、魅力的、ちょっとおしゃれ、動ききって怒涛の書き方。
自由な心、楽しい作品、躍動感と呼吸の見える狙い。
{前衛書} (中原 志軒 先生)
11点受賞。
イデオロギー(歴史的・社会的に制約され偏った観念形態の意、肯定的な意味にもなる) 筆、墨、紙ばかりでなく、刷毛、ボール紙等まで用いる用具に幅がある。
作家の試みで、文字の解体と組立て、再構成による「あっ」という造形。
深みより切れの良さ、歯切れの良さ。
読む→感じる。 偶然の飛沫→意識的に使う事による効果。
{刻字} (中川 游人 先生)
6点受賞。
書を書いて鑿で切り込む、着色。 篆書体を使うのが多い。
書く事、彫る事が一体になる。
リズム。 横画→太、縦画→細などで、リズム的。