2015.11.1.(日)
東京汐留の「コンラッドホテル」にて開催中の
「篠田桃紅展」を観に行きました。
日本人は作品を文字を読むことから始めるが、私の作品は文字は読まない。
一番もとになること、抽象画っていうのは作家当人が「これは何々ですよ」って言ってはいけないんですね。ただ知らんふりして作品を出しておくものなの。それだけで完結しているもの。受け止め方は千差万別、抽象画には想像の可能性があるということ。
現在103才の篠田桃紅さんは、会期中もお元気に足を運ばれていらっしゃるそうで、昨日もお見えになったそうです。
沢山の作品がありました。
1913年中国大連生まれ。5才で父の手解きで、墨と筆に触れ独学で書を極める。第二次世界大戦後、文字を解体し、墨で抽象を描き始める。1956年渡米し、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、パリ、シンシナティ他個展開催。1958年に帰国、壁画、壁書、レリーフ建築に関わる仕事や、東京芝増上寺本堂の襖絵などの大作、リトグラフ、装丁、題字、随筆を手掛ける多岐に活動。1960年代の激しい筆致は叙情性をたたえ、1980年代1990年代にかけては、線はより洗練された間を構成。近年、面と線は寄り添い、朱はあくまで高貴に、墨は静かに鋭く、控えめに層をなす。2005年.ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた。2005年5mを超える絵画制作、筆勢は留まることがない。
会場で「タイトル」が付いてなくて、文字も読めなかったので販売員の方に質問をしました。そうしましたら、「文字は読まない」と説明を受けました。「スマホで写真を撮ってもよろしいですか?」と、聞いてみたら「良いですよ」と言う答えが即返ってきました。
リトグラフで版画のように沢山刷ったのも20万円から50万円位で販売してましたし、一点ものの大作などは、?百万円から?億の値段がついてるのもありました。
以上の文は、「世界的に有名な日本画家 篠田桃紅プロフィール」からも、引用させていただきました。
ホテルの天井までもある超大作(ホテルを建てるときに設計者が注文したらしい)
「雪、月、花」って、書いてありました。
板に、「龍とタツノオトシゴ」の様な鱗みたいな線が、綺麗なカーブで彫られていました。