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2010,12,9.驚きの九九 

小学校2年生の生徒さんに聞いたら、もう九九を勉強しているという。
「九九をしっかり勉強すると、とても役に立つのよ」と、伝えた。

12月7日の「毎日新聞・余禄」に、(平城京の九九事情)が記載されていた。

  2年前に東方官衙跡から大量出土した木簡
→九九事情「二九十八」「四八卅二」など、表裏両面に書かれた文字

→主に奈良時代に編まれた「万葉集」に用いられた万葉仮名には
     クイズか謎かけみたいなのがある
     万葉の時代には九九が言葉遊びになるほど普及していた
     歌を読むのにも頭をひねらねばならなかった
「山上復有山」・・・・「いず」「出」と読ませる・・・・・・「山」の上に「山」あり
「十六待如」・・・「四四十六」から「しし」・・・「鹿(し)猪(し)待つごとく」読む
「八十一隣之宮」・・「くく(九九八十一)りのみや」・・美濃の泳(くくり)の宮のこと
「二二」と書いて・・・「し」とも読んだ

→専門家は下級の役人が九九を勉強していたものと見る

→伊達宗行さんの『数』の日本史によると
  奈良時代の律令国家は班田収授法に伴う収支や利息などの
  膨大な量の計算を必要としていた
  役人の旅費計算書まで伝える文書があるという
  ある年には、駿河一国で述べ1300人が出張し、
  役職に応じて出張費を米・塩・酒の現物支給で受けていた
  その計算はぴったりと合っている

→木簡での算術学習は役人生活の細部にまで役立ったようだ

まさに 「驚きの九九」ではありませんか!!!