2010,7,10.(土) 国立新美術館 講堂 にて
第62回 毎日書道展 前期1期 「かな・近代詩文書・前衛」
14:00?15:50 会員賞受賞作家揮毫会 見学し
素晴しい揮毫を見せていただいた。
特に、前衛書の揮毫は、初めて拝見した。
会員賞は、会員(2,622名)の中で、26名の受賞。
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? 近代詩文書 大隅晃弘 先生
濃墨を使い、柔らかな羊毛の筆のタッチは素晴しかった。
体ごとリズミカルな動きでの作品作りで、筆脈が感じられる。
受賞した作品と、「不射」の2枚、書かれた。
古典から学ぶ事、大切にしている。
? 近代詩文書 鈴木裕美 先生
連筆(筆を2本持つ)という書法で、羊毛の長峰を使われた。
筆の緩急を活かした線は、素晴しかった。
受賞作は、400枚書かれ、古典を基本に勉強なさっている。
受賞した作品と、「沙羅双樹の白き花散る」の2枚、書かれた。
? かな 田井玉曄 先生
受賞作は、盛り上がりのある3行書きでしたが、今回は2行書きで、
「青山の嶺の白雲朝にけり・・・・・・」と書かれた。
受賞作は、下書きをしっかり取り組み、構成を決定してから書かれたので、
100枚ほどで仕上げられた。
? かな 平井侗子 先生
受賞作の時使用した紙がなくなってしまい、同じものを購入されたらしいが、
素紙(加工紙でない)の新しい紙の為、にじみが強く出てしまったらしい。
深い線、強靭な線を、表現する事を心掛けられてる。
積み重ねによって、墨色を生かす書を 目指している。
? 前衛書 谷野成子 先生
受賞作「瀬」、「独」、そして会場から希望された「生」の3枚書かれた。
受賞作は、「氵」「束」「頁」という、3つの組み立てで、
白黒の造形バランスを考えた。
「瀬」は、流動性を考え、「独」は、構築性を考えた。
「生」は、白を多く表現。
前衛書の作品の考え方:文字性か造形バランスか
白黒のバランス・運筆として2度書きはダメ・水平バランスをとる・
上から下に・左から右に書く
好きな作品と対話して、鑑賞してください。